2012.07.20 22:22|参加報告|
「日本自閉症協会全国大会inほっかいどう」に参加して
平成24年7月14・15日に、「日本自閉症協会全国大会inほっかいどう」
が札幌のかでる2・7で開催されました。参加人数は延べ約600名、地元北海
道各地からはもちろんのこと、遠く沖縄や佐賀、和歌山、神奈川、東京、群馬、
山形、青森など全国の方々が参加されました。
初日の大山会長のお話は、他のお手伝いの為、聴くことはできませんでしたが、
2日目の第2分科会「はたらく幸せ」でお手伝いができたので、分科会のお話を
少し聞くことができました。
(株)特殊衣料の池田社長が「知的に重くても、マッチングできれば、仕事は
しっかりやれるんです。」とおっしゃったことを思い出し、目に涙いっぱい溜
めた保護者がいました。そのお母さんは、「適切に支援すれば、子どもの内な
る力を引き出してあげられる。」と思えたんだろうな~と私は思えました。自
閉症の本当の支援とは何なのでしょうか?どんな力を子どもたちに付けさせて
あげればいいのでしょうか?と課題が沢山見えた分科会でした。
質疑応答では、他の頑張ってらっしゃる保護者のお話が聴けて、「みんな頑
張ってるな~」と心にしみて来ました。全国大会ならではのご意見を聴くこと
が出来ました。
午後からはフリーな時間を頂けたので、第4分科会に参加させて頂きました。
第4分科会では「その人らしい生活」と題して、保護者・支援者・きょうだい・
本人、それぞれの生の声をお話してくれました。
保護者からは、「おやじ」が子育てに参加してもらうためのちょっとした声掛け
法や、「支援者には『母親支援』を大切にして欲しい。」など、親父としての思
いをお伝えして頂きました。
支援者からは、「ただただ愛を持って受け止めるような支援は、当事者の方に混
乱を与えるだけだったかもしれない。昔はそんな支援をしていたので、大変申し
訳ない事をしたと思っています。障がいを理解し、適切に対応することが、ご本
人も楽だし、支援者も楽で、お互いその人らしい生活が送れるんだと思います。
」と支援者の思いを伝えてくださいました。
この言葉には涙が出そうでした。「お互いを守るために、この事をどのように地
域に伝えて行けばいいのか?」これは永遠の課題なのかもしれませんが、私たち
オホーツク分会の願いではないかと感じました。
きょうだいの方からは、「きょうだい」としての反抗などの経験や、そんな「き
ょうだいの自分つくり」の大切さを教えてもらいました。「『きょうだい』の仲
間がいるといいですね。」と講演され、「僕(著書があるほど大先生ですが)、
子どもたちと遊びた~い。」と講演会とは別の機会に、私たちオホーツク分会メ
ンバーにお話くださいました。ぜひ、オホーツク分会でもいつか、「『きょうだ
い』が集える場所を作れればいいな~。」と思いました。
そして、最後の質疑応答の中で、ご本人さんに「どうしたら、そんなに前向きに
なれるのですか?」とご質問がありました。そのご本人さん曰く、「私の場合、
前向きになれるドラマや音楽の歌詞に励まされたり、自分のいけない所をノート
に書き『今度は注意しよう。次だ。次。』と思うようにしました。」との事でし
た。ご本人さんも頑張っていますね。
それに加え、ご本人さんが「何度も同じことを言ってしまう時がありますが、
『しつこい!』などと言わないで欲しいです。とても傷つきます。」と保護者に
向かっておっしゃっていました。「そうだよね~。たまに、私も『しつこい』と
か『も~、何回も何回も~!!』と言ってしまうことがあります。息子に謝らな
ければなりませんね。『〇○君、ごめんね~。』保護者は何があっても子どもの
味方だから、自閉症の特性も含めて丸ごと、愛してやりたいよね。」と私は反省
と共にあったかい気持ちになりました。
そんなエピソードを話してくれたご本人さんは十分に大人でしたが、とてもかわ
いらしく見え、とても微笑ましかったです。
かわいらしいご本人さんを見て、「自閉症を持つ彼らの笑顔をたくさん見たいな
~。」と今大会、多くの参加者は思ったのではないでしょうか。(*^_^*)
最後に、この全国大会に向け、ご協力してくださったオホーツクの皆様にお礼を
申し上げます。
皆様のお蔭で、北海道が一丸となり、無事に全国大会を大成功で終える事がで
きました。
どうもありがとうございました。m(__)m
次回は、2年後、山形県天童市で全国大会開催予定です。楽しみですね♪
北海道自閉症協会オホーツク分会
会長 武井 雅映
平成24年7月14・15日に、「日本自閉症協会全国大会inほっかいどう」
が札幌のかでる2・7で開催されました。参加人数は延べ約600名、地元北海
道各地からはもちろんのこと、遠く沖縄や佐賀、和歌山、神奈川、東京、群馬、
山形、青森など全国の方々が参加されました。
初日の大山会長のお話は、他のお手伝いの為、聴くことはできませんでしたが、
2日目の第2分科会「はたらく幸せ」でお手伝いができたので、分科会のお話を
少し聞くことができました。
(株)特殊衣料の池田社長が「知的に重くても、マッチングできれば、仕事は
しっかりやれるんです。」とおっしゃったことを思い出し、目に涙いっぱい溜
めた保護者がいました。そのお母さんは、「適切に支援すれば、子どもの内な
る力を引き出してあげられる。」と思えたんだろうな~と私は思えました。自
閉症の本当の支援とは何なのでしょうか?どんな力を子どもたちに付けさせて
あげればいいのでしょうか?と課題が沢山見えた分科会でした。
質疑応答では、他の頑張ってらっしゃる保護者のお話が聴けて、「みんな頑
張ってるな~」と心にしみて来ました。全国大会ならではのご意見を聴くこと
が出来ました。
午後からはフリーな時間を頂けたので、第4分科会に参加させて頂きました。
第4分科会では「その人らしい生活」と題して、保護者・支援者・きょうだい・
本人、それぞれの生の声をお話してくれました。
保護者からは、「おやじ」が子育てに参加してもらうためのちょっとした声掛け
法や、「支援者には『母親支援』を大切にして欲しい。」など、親父としての思
いをお伝えして頂きました。
支援者からは、「ただただ愛を持って受け止めるような支援は、当事者の方に混
乱を与えるだけだったかもしれない。昔はそんな支援をしていたので、大変申し
訳ない事をしたと思っています。障がいを理解し、適切に対応することが、ご本
人も楽だし、支援者も楽で、お互いその人らしい生活が送れるんだと思います。
」と支援者の思いを伝えてくださいました。
この言葉には涙が出そうでした。「お互いを守るために、この事をどのように地
域に伝えて行けばいいのか?」これは永遠の課題なのかもしれませんが、私たち
オホーツク分会の願いではないかと感じました。
きょうだいの方からは、「きょうだい」としての反抗などの経験や、そんな「き
ょうだいの自分つくり」の大切さを教えてもらいました。「『きょうだい』の仲
間がいるといいですね。」と講演され、「僕(著書があるほど大先生ですが)、
子どもたちと遊びた~い。」と講演会とは別の機会に、私たちオホーツク分会メ
ンバーにお話くださいました。ぜひ、オホーツク分会でもいつか、「『きょうだ
い』が集える場所を作れればいいな~。」と思いました。
そして、最後の質疑応答の中で、ご本人さんに「どうしたら、そんなに前向きに
なれるのですか?」とご質問がありました。そのご本人さん曰く、「私の場合、
前向きになれるドラマや音楽の歌詞に励まされたり、自分のいけない所をノート
に書き『今度は注意しよう。次だ。次。』と思うようにしました。」との事でし
た。ご本人さんも頑張っていますね。
それに加え、ご本人さんが「何度も同じことを言ってしまう時がありますが、
『しつこい!』などと言わないで欲しいです。とても傷つきます。」と保護者に
向かっておっしゃっていました。「そうだよね~。たまに、私も『しつこい』と
か『も~、何回も何回も~!!』と言ってしまうことがあります。息子に謝らな
ければなりませんね。『〇○君、ごめんね~。』保護者は何があっても子どもの
味方だから、自閉症の特性も含めて丸ごと、愛してやりたいよね。」と私は反省
と共にあったかい気持ちになりました。
そんなエピソードを話してくれたご本人さんは十分に大人でしたが、とてもかわ
いらしく見え、とても微笑ましかったです。
かわいらしいご本人さんを見て、「自閉症を持つ彼らの笑顔をたくさん見たいな
~。」と今大会、多くの参加者は思ったのではないでしょうか。(*^_^*)
最後に、この全国大会に向け、ご協力してくださったオホーツクの皆様にお礼を
申し上げます。
皆様のお蔭で、北海道が一丸となり、無事に全国大会を大成功で終える事がで
きました。
どうもありがとうございました。m(__)m
次回は、2年後、山形県天童市で全国大会開催予定です。楽しみですね♪
北海道自閉症協会オホーツク分会
会長 武井 雅映
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