平成25年10月6日(日)爽やかな秋晴れの中、TEACCHプログラム研究会
北海道支部 北見学習会に参加してきました。 o (`・ω・´)o

午前の第1部は演題「TEACCHプログラムとは何か~歴史・理念とその実践~」
講師は高橋和俊氏(ゆうあい会石川診療所所長、TEACCHプログラム研究会北海道支部代表)でした。
TEACCHとは「Treatment and Education for Autistic and related
Communication CHilldren」 の略で、日本語にすると「自閉症および関連
するコミュニケーション障がいを持つ子どもの治療と教育」ということだそうです。
ホホォ~(。-∀-)φ“ナルホド…
まずはTEACCHが誕生するまでの経緯。自閉症の概念の登場、TEACCHプログラム
創始者となるエリック・ショプラーさんの話をされていました。
その中で惹かれた部分は
『自閉症の原因を母子関係にあるとする代表的な論客の一人に、シカゴ大学の
心理学者ベテルハイム氏がいた。ベテルハイム氏の下で学んでいた大学院生の
一人がエリック・ショプラー氏で、彼は多くの親と会う中で、ベテルハイム氏
の説に疑問を感じるようになった』というところ。
現在、自閉症の原因は親の養育が原因ではないとされているのは…
エリック・ショプラーさんが私たちのような自閉症児を抱える保護者をよくみていてくれたからっ!!
゜・(ノД`)・゜・
研究プロジェクトが自閉症心因説を否定する様々な研究成果をあげてくれたからっ!!
。゚(゚´Д`゚)゚。
自閉症を持つ親としては本当に感謝です。
ショプラーサンヽ(*T∀T*)ノアリガトー
その他にもショプラーさんは
『構造化された指導は、構造化されていない指導に比べて教育効果が高い』ことを示し、
『保護者を「共同治療者」とすることを提唱』オオォヽ〔゚Д゚〕丿
これらの研究や実践の成果は高い評価を受けたそうです。
『そして研究プロジェクトに参加していた保護者も州議員たちにその実践と公的サポート
するように働きはじめ、1972年にノースカロライナ州議会で公的プログラムと認める決議がなされました。』
ホゴシャモ(゚o゚;φ“ガンバッテル・・・
TEACCHプログラムはこのように誕生したのですね…
(・・・ちなみに、この保護者の方々はノースカロライナ自閉症協会だそうです。)
次にTEACCHプログラムの基本的な考え方。
『TEACCHプログラムの基本は
- 自閉症の科学的、実証的理解に基づいて、
- 自閉症の人たちの「その人」らしさを大切にしながら、
- 一人ひとりに合った方法で、生涯にわたり支援していこう。
という考え方である。』
(*´ω`*)とても素敵な考え方です。
そのためにも
『子どもの観察から自閉症の特性を理解する。
親と専門家の協力。
治癒ではなく、適応性を高めることを目標にする。
スキルを伸ばすと同時に弱点を受け入れる。』…などなど
当事者にとって、思いやりがありながらもきちんと教育できるプログラムなのだと思いました。
むしろ、障がいの有無に関係なく、人として生きていく上で大切な考え方ではないでしょうか!?
ウオ━━━\(◎o◎)/━━━!!!!
…(-.-;)イイスギ?

とっても優しいお人柄の高橋先生。
大変わかりやすく教えていただきましたm(__)m
午後の第2部「自閉症の理解と構造化された支援」
講師は片山智博氏(北海道発達障害者支援センターあおいそらコーディネーター、
TEACCHプログラム研究会北海道支部事務局)です。

最初に、自閉症スペクトラムの基礎的なお話から特性に合わせた支援について、
ユーモアを交えて教えて頂きました。(._.)φ゛
『支援に向けて』の中でバリアフリーのお話をされていたとき
『ステキな自閉症ライフを応援すること』と仰っていました。
なんて素敵な言葉でしょう~(*゚▽゚*)
『自閉症は漠然とした環境から適切に情報(意味)を受け取ることに困難がある。
目に見えない意味を理解すること、適切に扱うことが難しい。→見えるようにする。
頭の中で情報を整理する事が難しい。→見える形で整理してから提供する。』
という部分では、
これまで息子と接している経験から、それが必要だといつも感じます。
そんな息子を思いながら…
『構造化』について、たくさんの事例を見せていただきました!o(^▽^)o

『構造化に対する疑問や不安』ではなるほど納得のお話。
ウン(゚д゚)ウン(。_。)と頷きっぱなしでした。
過去に参加した講演会のとある講師の先生が「TEACCHプログラムと良い出会いを
してない方がいると思いますが、今日をきっかけに良い出会いになってくれたら幸いです。」
とおっしゃっていたことを思い出しました。
今日の基礎研修はきっと良い出会いになったのではないでしょうか~!!(*^^)v
この日来てくださったTEACCHプログラム研究会北海道支部の皆さん、
良い出会いをありがとうございました。
また、北見市で企画開催してもらいたいな~と思います!
( ̄- ̄)ゞヨロシクオネガイシマス
(川口)